甘酒は健康や美容(美肌)に効果が期待できると注目されてますね。なかでも注目なのが免疫力アップと美肌ケアです。
健康だけじゃなく、美容や美肌に良いという話を聞きつけ、(実は私も)飲み始めた人も増えてきたのでは?
今の時期、ウィルスから少しでも身を守る対策として「免疫力」を高めることも意識したいです。
2種類の甘酒の違い
もう、ご存知の方も多いと思いますが改めて甘酒には2種類があるということについて紹介します。
甘酒は酒粕から作る酒粕甘酒(さけかすあまざけ)と米麹から作る麹甘酒があります。
この2つはどちらにも栄養は豊富に含まれますが、風味やカロリー、栄養成分に違いがあります。
大まかに言うと
酒粕甘酒
・糖類を加える為、カロリーが高い
・アルコールが残っている
・甘味の主成分がショ糖
米麹甘酒
・糖類を使わないのでカロリーが低い
・アルコール分なし
・甘味の主成分がブドウ糖
健康や美容に効果的として取り上げられているのは米麹甘酒のことです。
ここではこの、主に「米麹甘酒」について取り上げます。
甘酒に含まれる栄養成分
もしかすると、もう聞き飽きた感があるかもしれない甘酒が「飲む点滴」と言われる所以。
それは、酵素がお米のでんぷんを分解してできる成分に点滴と同じ成分のブドウ糖、ビタミンB群やミネラル、アミノ酸等が豊富にふくまれているためです。
必須アミノ酸9種が含まれている
一般的に甘酒に含まれる栄養素は、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、食物繊維、オリゴ糖や、システイン、アルギニン、グルタミンなどのアミノ酸、そして大量のブドウ糖。
甘酒に期待される効果、効能は?
具体的にどんな風に健康や美容に効果が期待できるか見ていきます。
疲労回復
麹菌には100種類以上の酵素が含まれており、麹菌は酵素を出しでんぷんをブドウ糖、たんぱく質をアミノ酸に分解という具合に栄養素が分解され、腸でこれ以上分解する必要がないのでそのまま吸収できます。
風邪をひいたときなど甘酒を飲むと良いと言われますが、甘酒を日々飲む習慣のある人は、風邪やインフルエンザにかかりにくいという話も聞きます。
腸活に~腸内環境を整える
米麹甘酒には、食物繊維とオリゴ糖、ビタミンB群が豊富に含まれています。
この米麹の食物繊維には、水溶性と不溶性の両方が含まれています。
2種類の食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなり腸内環境を整え、不溶性食物繊維が腸を刺激して排便を促します。
免疫力アップにつながります。
美肌を育てる
甘酒にはビタミンB2やB6、ナイアシン、パントテン酸、そしてビオチンなどのビタミンB群が豊富に含まれます。
それぞれ美肌つくりに欠かせない成分ですよね。
特に、ビタミンB2は、美肌ビタミンと呼ばれることもあり、肌荒れ予防のサプリメントでもおなじみです。
肌の土台であるタンパク質や、脂質、炭水化物(糖質)の代謝に関わり、ターンオーバーを促してくれます。
注目なのが、米麹に含まれる「エルゴチオネイン」という成分です。
エルゴチオネイン(EGT)は強力な天然抗酸化物質です。
希少アミノ酸の一種で優れた抗酸化能があるそうです。
EGTは、キノコや麹菌などの真菌類など一部の微生物だけが産生します。
EGTの活性酸素消去活性は、体内に存在する重要な抗酸化物質であるグルタチオンと比較してもおよそ3~30倍も高いそうです。
ビタミンEと比べると、なんと7000倍という非常に強力な抗酸化力を持っています。
天然物質で、安定かつ安全な非常にすぐれた抗酸化物質なんです。
抗酸化物質が肌に良いから美肌ケアによいという単純な理由ではなく、
表皮細胞にはこのEGTを蓄積できる受け皿のようなものが多いことがわかっていて、EGTが蓄積されやすいそうです。
肌には、外的要因から肌自身を守ろうとする機能がありますがこれもその一つなんでしょうね。
細胞を酸化ストレスから保護するので、肌の老化抑制や紫外線による酸化ストレスから肌を守ります。
加齢と共にEGT蓄積量 は低下するそうなので甘酒を毎日の習慣にすると肌老化を予防します。
また、甘酒に含まれるアルギニンやアデノシンにも血行促進作用があるので
血行が促進され、老廃物の排泄が促され、ターンオーバーがスムーズに。
肌サイクルの乱れは肌トラブルの元ですからね。
血行が良くなり肌の表面温度が上がることで、くすみや目の下のクマなどの予防にも。
美肌づくりに強力な助っ人なんですね ^^
ダイエット
「甘酒はカロリーが高くて太る」と思ってる方が多いですよね。
確かに、栄養豊富な甘酒は、飲みすぎるとカロリーオーバーで体重増加に・・・なんてことになるでしょう。
でも実は、米麹甘酒に数多く含まれる酵素のひとつである「リパーゼ」には、脂肪を分解する働きがあるそうです。
また、米麹の主な糖分であるブドウ糖が血糖値をあげることで、満腹感を覚えて食べ過ぎを防ぐと言われています。
ビタミンB群は脂質やたんぱく質、糖質の代謝を助けます。
適量を取ることでダイエットにもつながります。
ほかにも血流が良くなると体が中から温まるので、冷えの改善にも効果的。
甘酒に豊富に含まれるアミノ酸はたんぱく質の元。
肌はもちろん、髪や筋肉の合成にも関わります。
甘酒を飲み始めた妹が「抜け毛が減った!」と言ってきました。
髪の毛になにか作用があるとははじめ思いませんでしたが、なるほど、髪もたんぱく質(ケラチン)ですからね!
甘酒は免疫力をアップさせる頼もしい味方
免疫力をアップさせるには腸内環境を整えることも大切。
甘酒には腸内の善玉菌のエサになるオリゴ糖や食物繊維・ビタミンB群が豊富に含まれていて腸内環境を整えると前述しました。
腸内にある約70%の免疫細胞は善玉菌が増えると活性化するので、甘酒には免疫力を高める効果があります。
そして、免疫細胞の維持に必要とされるビタミンB群が甘酒には豊富に含まれます。
病気やウィルスから身体を守るためにも、自分自身の免疫力を上げることも有効な手段のひとつだと思います。
特に今、目に見えず、どこからどう移るかわからないコロナウィルスは恐怖ですよね。
防いで防ぎきれないものに対抗するには、手洗いやうがいの他にも考えられる出来ることをする。
毎年のようにインフルエンザにかかっていた甥っ子が甘酒を飲み始めてから初めて今年インフルエンザにかからなかったというので、これはやはり免疫力が向上したのだと確信しました。
甘酒の作り方
甘酒は、今では市販品を店頭でも多く見かけます。
知り合いで80歳を過ぎた方で男性ですが、肌がきれいではつらつとされています。
その方は毎朝、買ってきた甘酒を飲まれているそうです。
このことからも、もちろん、栄養は問題ないですが、私がおすすめするのは手作りの甘酒。
なぜなら、市販されているほとんどの甘酒は品質変化を防ぐために加熱殺菌されているからです。
これは、致し方ないことですが、甘酒に含まれる酵素は高い熱が加わると活動を停止(失活)してしまいます。
私は、酵素活性のある甘酒を取りたいので手作り甘酒を飲んでいます。
作り方は炊飯器やヨーグルトメーカーを利用します。
ご参考までに
米麹200g ご飯(冷ご飯でも可)200g、水600㏄(500ccも可)
が目安。出来上がりを約1リットルになるようにします。
塊で販売されている麹は手でほぐして一粒ずつ離れるようにしておきます。
パラパラの麹を使った方が手が疲れません(*’▽’)
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(道具)
炊飯ジャー
オタマ、鍋、温度計(なるべく使用して下さい。)
ご飯を柔らかめに炊きます。
炊けたら水を加えて混ぜ混ぜ。
麹は60度以上で死滅してしまうそうなので温度計で測って60°以下になったら米麹を投入してまた混ぜます。
全体をしっかり混ぜてください。
その後、ぬれ布巾をかけて8時間くらい保温します。
蓋は閉めずに開けておきます。
温度が低かったりしたら重しで半開きにするなど工夫してみてください。
途中で布巾が乾いてくるので、1.2回また湿らせます。
発酵させている途中、何度か混ぜ合わせることで美味しくなるらしいので炊飯器で作る時は、なるべくそうします。
6時間くらい経つと甘くなりはじめ、完成目安は8時間~9時間。
容器に移し替えて、冷蔵庫に保存します。
飲むときは、お湯や牛乳、豆乳と割ってから飲みます。
私は最近ヨーグルトに混ぜて「食べて」います。
水で薄めて保存すると日持ちしないのでそのままで冷蔵庫に保存してくださいね。
およそ1週間くらい持ちます。
ジップロックなど保存袋に入れて冷凍保存すると1か月くらい持ちますよ。
パキバキ割れるので1回分ずつ取りやすいので便利です。
甘酒をヨーグルトメーカーで作ると簡単です。
温度管理をお任せできるのでつきっきりにならずに済みます。
ただし、作れる量が900㎖くらいなので大量に作りたい場合には向きません。
私の場合ヨーグルトメーカーにお任せしています。
最初のご飯を炊いて~水を入れて混ぜて~米麹を入れて混ぜるところまで一緒です。
後は専用の容器に入れて温度と時間をセットするだけ。
ヨーグルトも手作りしてるのでヨーグルトメーカーは今や必需品。
わたしが良く作る甘酒は白米と黒米の甘酒です。
黒米の栄養も摂れるのでそれにも期待して・・・^^
また、お餅でも作れます。
粒粒感がなくきれいな白色の甘酒が出来ます。
ただ、ジップロックで冷凍保存したとき割れにくいです。
でも、すごく美味しいですよ。
ちなみにタッパーにいれて冷凍保存すると・・・
取り出しにくいです・・・( ゚Д゚)
甘酒を飲むようになって感じた効果
甘酒を常備し、毎日摂るようになって、妹にも勧めたのですが最初はあまり興味を示さなかったんですよね。
それで、実家に帰った時に、たくさん作って妹家族に届けたところ思っていたより美味しかったみたいでそれから自分で作るようになりました。
「どうだった?」と聞く私に、「美味しいねぇ!」と言ってくれたけどまぁ、ちょっとお世辞も入っているかと正直思いましたが
本気で思ったようです。
肌トラブルがある妹は、甘酒を飲むようになってから肌の調子が全然違う!と喜んでいます。
もしかしたら、私よりもハマっているかも^^
「作りたての甘酒は何よりうまい」と言っています。
旦那と息子二人と、両親の分をせっせと作っているようですが、高校生の甥っ子は毎年のようにかかるインフルエンザにかからなかった!とこれまたすごく喜んでいます。
ちなみに仲良しの友達はインフルエンザで修学旅行に行けなかったのだとか。
甘酒を飲んだからと言って速、美肌になるという過度な期待しないでほしいのですが日々続けることで美肌つくりにつながります。
私はと言うと、劇的な変化があったわけではないですが、毎年冬に顔の皮膚がうすく剥がれる感じで乾燥していたのが、今回なかった!こと。くらいかなぁ。
もしかしたら、もっと前から始めていたらこのお肌は、みんなにうらやましがられるくらいの美肌だったのか!?とも思ったりしますが、そう、続けることが大切ですよね。
初めたキッカケは「美肌」だけど、健康面、美容面両方からずっと続けていきたいと思ってます。